私たちについて
初めまして、ストーリオに興味を持っていただきありがとうございます。代表の木村です。
ストーリオ株式会社は、オーダーメイドの家具キットや木部品を、誰もが気軽にネットで注文し購入できる便利なしくみで、2004年から都市部を中心に多くの人の「創る」を応援してきた会社です。
「創る」を応援する木材加工サービス事業
2016年に無垢材の小径曲げ加工技術の開発に成功し、オリジナルブランド "STORIO" を立ち上げ、企画から販売までを行なっています。
ストーリオ製品に触れていただくと、木工に詳しいかたほど従来の木製品との違いにとても驚かれます。それほど詳しくないかたも、「何となく違う」ことを感じ取り、手に取っていただいているようです。ここからは、その「何かちょっと違う」をかたちづくっている3つのエッセンスについてご紹介します。
01. エンジニアの視点
ストーリオ製品の加工、組立の精密さは木工業界でも特異と評価されています。
わたしは前職が家電メーカーのエンジニアだったこともあり、木という材質を樹脂や金属のような工業製品の材料と並ぶものとして捉え、開発には家電業界のノウハウを生かしています。また開発スタッフには金型加工をしていたエンジニアもいます。
異素材に携わってきた経験と感性が、企画、設計、加工、組立に反映され、ストーリオ製品独特のスッキリとした外観、かっちりと納まりの良い使用感を生み出しています。
02. 曲げる技術がもたらす「新しさ」
無垢の1枚板を曲げる技術で、これまでにない機能と美しさを持った製品を作り出すことが可能になります。
- バネ性や開いたり閉じたりできる機能
- ムダな厚みがなくスッキリした見た目
- 薄く強くしなやか、コンパクトで軽量
- 立体的で存在感のあるフォルム
1枚板の無垢材の曲げでなくては得られない機能や美しさ、合板では難しい小さな径の曲げで、無垢材製品は小型化、モダン化を遂げました。そこに、自然の風合いを損なわない染めによるカラーバリエーションも加わり、外出先に気軽に携帯できるもの、ファッションのアクセントとなるものにまでその用途を広げています。
技術開発までの経緯については長くなりますので、興味のある方は「小径曲げの開発ヒストリー」をご一読ください。
03. ホームと呼べる森がある
独自技術と専用加工機を開発したとはいえ、相手は無垢の木材。予測できない問題が立ち塞がり、開発に行き詰まることもあります。モノで溢れる現代に、いくら新技術を開発したからといって、これ以上モノを押し込んで良いものかという葛藤も生まれました。
そんなとき、曲げ加工にもっと適した材料を探す過程で、大きな出会いがありました。新潟県魚沼市大白川で行われている「スノービーチプロジェクト」多様性の森への変化を見据えた広葉樹(雪国のブナ)の利用です。かねてより山登りや渓流釣りで親しんでいた森の役に立てるのも嬉しく、プロジェクトに参加することに。
プロジェクトの世話人である新潟大学名誉教授 紙谷博士からスノービーチの用途をさらに広げたいと相談を受け、ブナ製品の開発をスタートしました。狂いやすいと言われる無垢のブナ材。かつてのブナの用途がヒントになり、ストーリオ初のブナ製品タンザクランプが誕生しました。
この、雪国のブナでなければたどり着かなかったTanzaku Lampのデザインはドイツ最大の見本市でも好評をいただきました。
スノービーチプロジェクトへの参加は、森の再生の一助になればとはじめたことでしたが、大白川の森林からデザインのヒントを得た経験で、森からもらいながら森に還すことに、生態系の一部として循環の中に身を置くブランドとして改めて意義を見出しました。
2019年からは魚沼大白川の森をストーリオのホームフォレストと定め、この地域から調達するブナ、カエデなどの木材で製品づくりを行っています。
日々着々と進む森の回復を、森から生まれた無垢材の製品にのせて広くお届けしたいと考えています。
About Our Work
現代生活で里山の木製品を使うユーザーを増やしたい
そのためのデザインを、独自の加工技術と精密なモノづくりで実現する
それがストーリオのしごとです
素材に里山の木を用い、製品をつくる程に森が健康で美しくなる仕組みを地元森林業と協業
百年後の美しい森をユーザーにつなぎます