美しい木目を見せる新潟県内の森林の切り株と、それから生まれたストーリオの木製プロダクト

木と山について

ストーリオのマウスパッド電子マネークリップ名刺入れ万年筆ケースなどに使われるカエデ材。
高度な曲げと美しい木肌を安定した品質で得る必要があります。
そのため、それぞれの工程で各業者と協力して、適材を得る努力をしています。

山師が曲げに適した木を1本ずつ選定

地元新潟県の森から山師が選定

材料の多くは、地元新潟県の糸魚川市雨飾山麓近郊、樹齢100年のイタヤカエデです。

本来は薪をとるための里山でしたが、薪の需要がなくなり放置されていました。
イタヤカエデはこれ以上大きくなると、木自体が朽ちてしまい、二酸化炭素を放出するようになります。


新潟の重い雪が杢を作り、製品に光を与えます。杢が多く出るのは根元で、全ての材に出るものでは無いゆえ、銘木と呼ばれます。

曲げ加工に適した木を見極めるのが、山師(要求された品質の木を見つけ、持ち主を探し売買交渉まで行う)です。新潟の深い山に入り、1本1本選定します。

伐採士による運び出し

選定の後は、伐採士4人程度を手配し、伐採。それを切り分け、山道まで降ろして積載、運搬します。

伐採師による作業風景

素早く製材し美しい木材を確保、加工し、製品へ

広葉樹は内部に変色やカビを発生させやすいため、伐採後1週間程度で素早く製材します。
そして、乾燥させ、ポリマー処理を行い、強度と美しい木肌を確保します。

製材作業の様子

その後、薄板製材、NC加工、曲げ加工、磨き、塗装、組み立て、梱包、出荷、品質管理という工程に入ります。製作工程は、手仕事です。

 

森から生まれる 木製プロダクト「ストーリオ」が、山を活かす

深い森の広葉樹は、手がかかる上に、用途が少なくなり、放置されることが多くなりました。

しかし、雪深い中で長い年月をかけて育った木からは、長い時間が思いがけない綺麗な木目が生まれます。
また、木肌が白く染めたときにとても美しかったり、加工の仕方や使い方でとても魅力的な製品に生まれ変わるのです。

伐採した切り株と「ストーリオ」製品

そして、今や数少ない山師さん、急斜面での伐採師さんの技は、山の仕事として貴重な文化です。

森の木々は、もともと山の民が建築材料や薪として使っていたもの。私たちが行う原木伐採は、森を回復し、山の文化を継承することにも繋がると考えています。

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